2017
10.18

「歌壇」11月号書評・井上久美子さんの歌集「マザーリーフ」

Category: My works
現在発売中の歌壇11月号に書評を書かせていただきました。


かりんに所属されている、
井上久美子さんの歌集『マザーリーフ』は
母性、そしていのちがテーマであると思います。
マザーリーフというタイトルが示す通り、はぐくむもの、生み出すものとしての自己と
命の流れを鋭く見つめ問いかける歌集で、書評にもそうしたことを書いてみました。

ぜひお手元の歌集をお読みになってみてください。



2017
10.18

現代短歌新聞11月号・書評「塔短歌会東北・2166日目」

Category: My works
現在発売中の「現代短歌新聞」11月号に、
「塔短歌会」東北の皆さんが刊行された、
同人誌「2166日目」の書評を執筆させていただきました。

「2166日目」とは、震災からの月日。決して何年目とは区切れない、
苦しみの連続性の中で、歌は生まれていると思います。

東北に関わる人たちの苦悩や希望や、様々な思いが
この2166日に積まれて行っているのだと思います。
ぜひ、お読みください。 
2017
10.17

10月に思うこと・女性と表現

Category: 思フコト
先月下旬に刊行された「早稲田文学」増刊号は、
川上未映子氏の手に依る特別編集で、「女性と表現」がテーマ。



短歌の世界からは栗木京子氏、東直子氏や雪舟えま氏が名前を連ねている。
11月26日には早稲田大学でシンポジウムも開かれるという。
(9月には刊行記念のイベントもすでに開催)
↓↓
早稲田文学・女性号シンポジウム

川上氏は巻頭言の中で、「古くて白けて今更フェミニズム」の空気があるなかで、
今、すべてのそうした空気なり問題点なりを記録しておきたいとしている。
http://www.mieko.jp/blog/2017/09/02/1881.html
かけがえのない試みだと思う。
最近、短歌の世界でもフェミニズムへの問いが勃興したが、
大きなうねりにならないまま終わった。

そうしたなかで、関西の女性歌人たちが同人誌「ぱらぴゅるい」を刊行した。
こちらは尾崎まゆみさんらが関わって、
関西在住の女性歌人が世代を越えて集い、短歌について綴り、語る。

なぜ女性だけ?その問いは、
早稲田文学の川上氏の巻頭言に書かれていることもつながっていくだろう。

「女性であること」をとりあげるとき、「古くて白けて今更フェミ」感がつきまとう。
しかし、「女性であること」をもう一度深く考える角度で、
この「ばらぴゅるい」を拝読することも必要であると思う。










2017
09.23

『現代短歌』10月号・特集くだもののうた

Category: My works
現在発売中の「現代短歌」10月号の特集「くだものの歌」に
短歌7首とエッセイを寄稿させていただきました。
↓↓
http://amzn.to/2jPpoeU

昨年の「猫のうた」に続く、しみじみとした特集になっています。
昨今、不穏な世相で、どこもギシギシしていますが、
こんなふうに生活に身近な手触り、あたたかみのある
特集がいとおしいです。

ぜひお読みください。
2017
09.18

9月に思うこと・電気羊の詠む歌

Category: 思フコト
近頃、こんな本を読んだ。



「日本を代表するSF作家たちが人工知能を題材にショートショートを競作し、
それを「対話システム」「神経科学」「自動運転」「人工知能と法律」
「環境に在る知能」「人工知能と哲学」「ゲームAI」「人工知能と創作」の
8つのテーマ別に編集、
テーマごとに第一線の研究者たちが解説を執筆した画期的コラボ企画。」

というふれこみ。この小説自体はAIが執筆したものではないのだけれど、
近未来がリアリティをもって迫ってくる。
自動車の自動運転も実現に近づいている今、文学作品とAIとの共存というのも、
この本に依らずとも、いよいよ現実味を帯びてきたのではないか。

こんなサイトもある。「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」
https://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/index.html
昨年には星新一賞にAIが書いた文学作品が一時通過したニュースがあった。

これまで短歌の世界では自動短歌生成装置「星野しずる」が著名だった。
星野を形成する多くの語彙は、作成者の語彙環境に多く依存してきたと思う。
今、ここからさらに一歩進んで、ひとりの人間となって主体を構築し、
短歌を綴っていく、歌集単位のAI作家が現れたとしたらどうだろう。

氏名を伏せて審査される新人賞は、
もはや虚構か真実かを案ずるレベルではなく、
(なぜなら、作者自身が虚構なのだから)
審査軸を根本から変革することを余儀なくされるだろう。
さらには著作権の問題も新しく付加されてくるだろう。

10年先、20年先まで見つめて、
私たちは短歌にどう関わっていくべきか、改めて考えさせられる。







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