2018
05.01

現代短歌新聞五月号・原阿佐緒について

Category: My works
現在発売中の現代短歌新聞5月号に
原阿佐緒について書かせていただいています。

総合誌「現代短歌」でも精力的な特集が組まれているように、
今年は原阿佐緒生誕130年だということです。
(そして、きたる6月1日がお誕生日です)

個人的に思うのは、
今日このように私たちが、原阿佐緒の作品にまとまって触れることが出来るのは、
主に晩年、阿佐緒と交流をもった、
「群山」を主宰した扇畑忠雄夫人・利枝さんの尽力に依るところが大きい。
本人を励ましつつ、または実生活でも支援し、他方には研鑽して
阿佐緒が歌壇から「干されていた」状態からの復権に尽くしたのです。

本文でもこのことに少し触れています。
利枝さんの功績はもっと讃えられていいと思いますが、
東北の人らしく、控え目であられるのかもしれません。
ぜひ本誌「現代短歌」の特集と共にお読みいただけましたらと思います。





2018
05.01

河北新報4月22日付歌壇欄

Category: My works
河北新報 歌壇・俳壇欄4月22日付紙面に、
「此処」5首を寄せさせていただいています。

震災関連の歌として、「今ここ」の気持ちを考えながら作品にしてみました。
ちょっとお知らせするのが遅くなってしまいましたが、
ご覧いただけていましたら幸いです。

このように書かせていただいてとても光栄でした。
同日は佐藤通雅さん、花山多佳子さん選の歌壇欄が開かれていて、
投稿されている方々の歌も詠ませる歌が多く、充実の内容です。

日頃、河北新報に接していないせいもあって、全体的に河北新報自体が
とても紙面全体が意欲的で、活気があるように感じました。
東北の魂のような熱いものがある。そんな風に感じたのでした。





2018
04.29

梧葉57号・「歌人の現在」に

Category: My works
「梧葉」57号・「歌人の現在」欄に
エッセイと短歌作品十五首を掲載させていただいています。

「歌人の現在」は今自分自身が興味のあること、進行させていることなどを
執筆せよとのことでしたので、
詩人・中野鈴子の初期の短歌作品について、また彼女の人生について書いてみました。

中野鈴子は詩人・中野重治の妹で、重治と多くの時期、行動を共にしています。
思想にあふれていた兄と共にいながら、
鈴子は自らはつねに身近な人々を見つめ続けました。
その短歌と詩は人間への愛に満ちたものです。

自分の文章はともかく、
中野鈴子の作品をぜひ一度お読みいただければと思います。


2018
04.29

4月に思うこと・インフラ整備

Category: My works
とある歌人をさかのぼって調べていくときに
その歌人が刊行していた歌集や歌書など、
数多くの資料を当たっていくことになる。

しかし、その数が膨大な歌人であろうと、寡黙な歌人であろうと、
すべてをそろえること、あるいは入手という方法ではなくても、
全容を目にすることは非常な難儀だ。
国会図書館に行ったとしても、得られる情報は断片的で、
足しげく通うことも難儀だ。(これは調べる人の方の環境が大きいが)
つまりはインフラが全く整わないのである。

すると、よりインフラが整っている人(資料を多く当たれる人)が
歌人研究の高峰に登れることになり、
インフラを自力で整備できない人は歌人研究を完成しにくい。
もちろん、その困難を乗り越えて、10年単位で歌人研究に取り組む方もあろう。
3人集まればなんとやらで、会を作って研究する方々もあろう。
しかし、多くは集められた分量の表層的な部分にとどまってしまうのではないか。

これはもうずっと以前から言われていることだ。
資料のインフラ整備は折々に言われてきたが、
現実的には完全に網羅・整備するのは難しいだろうと思う。

以前は結社が保存の役割の一端を担ってきたと思うが、
今や結社にない歌人も増えた。
「故人」は減少せず、むしろ増加するばかりなのだから、
さらにこの問題は次世代にも引き継がれていくだろう。

このことは歌の世界での評伝及び評論分野の貧窮も意味するのではないかと思う。
インフラ不備→集まらない→書けない→放置→さらに環境(書く人・集める人)の散逸
という現実のスパイラルは広がっていく。
歌人研究に取り組む組織なり個人なりの努力や資料のありようが
もっと公開され、喧伝される方法があっていいと思う。

ネットは今日も隆盛だ。しかし根本的なところで腰を据えないと、
ファスト的な満足する空気はさらに浸透していくだろう。







2018
04.28

歌誌「未來」「新集を読む」欄を担当しています

Category: My works
歌誌「未來」4月号から
「新集を読む」欄の評を書かせていただいています。

「新集」欄はベテランの方々の歌が集う、とても充実した場所です。
緊張しますが、毎月、とても深みのある歌歌を拝読できることがとても幸せです。

充実した評欄となりますように、書き手の自分も頑張りたいと思います。
半年間、どうぞよろしくお願いいたします。

「未來」誌を拝読して思うのは、どこの欄(ページ)も活気があるということ。
選者それぞれの先生の欄には多彩な方たちが集まられ、
思い思いの自分の作品を追求しておられます。
誰一人として似通ったものはなく、それぞれが自分自身の詩型をストイックに
追求している感じなのです。

人の体温といきいきとした息吹が感じられる「未來」誌、
一般にも頒布しておられるようですので、ぜひお読みになってみてはと思います




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