2011
03.28

温度差

Category: 壜のなかみ
もうひとつ、考えていたことがあります。

被災地の温度差。

被災地と被災地ではないところの温度差。


例えば、私は地震に遭いましたが、
家も家族も無事でした。断水してたといっても、それだけです。
ですが、少し海沿いに行くと、
この光景が広がっています。

いわき市の観光拠点だった、小名浜港周辺、アクアマリンふくしま という水族館周辺です。

地震 001
地震 003
地震 004
地震 005


ここは私が中学生の頃から近所でよく遊びに行っていた場所であり、
現在も息子を連れて行って遊ばせたりしていたところで、
日常の延長線上にある。



しかし、私の生活は元通りになっている。

だんだんと元の感覚になっていく自分と、
まだ収束がみえない被災地としてのふるさと。
ご家族を、ふるさとを喪った方も身近にいるというのに、
私は元気になっていく。


どうしたらいいのか分かりません。



ふたつめは、被災地と、そう呼ばれていない、被災地ではない土地のこと。

連日のテレビ報道や繰り返されるACのCM、
自粛ムード。計画停電。
節電のかけ声の高い、薄暗い街。


なんだかなぁと思うのではないかと。
自分だったら、たぶん声高には言わないけれど、思っている。

阪神大震災のときも、やはりどこかで他人事だったと思うのです。
教員として、被災して神戸から移住してきた
生徒を受け入れたこともあります。


気の毒だな、と思った。
できるだけその子に優しくしてあげたい、と思った。
でも、その子が故郷を喪って、住む場所を喪って、
どうしようもなくて移住してきた悲しみを、
私はたぶんそのとき、本当には理解していませんでした。



自分は今、何をすべきなのか。
ご近所の人をお手伝いしていることで、いいのか。
今日の食糧を確保することに夢中で、いいのか。
子どもを不安にさせないように、笑顔でいて、いいのか。
断水が復旧したと喜んでいて、いいのか。

今も帰れない人がいるのに、亡くなった人がいるのに、
自分はにこにこして、いいのか。



分からなくなってきています。
本当に分からない。


さらに考えたら、答えが出るでしょうか。
分かりません。





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