2012
08.29

大阪学生歌会シンポジウムに行きました。

Category: 歌の会
8月25日、第三回アララギ派大阪学生短歌会のシンポジウムに行ってきました。
昨年からのご縁をいただいて今回は2回目の来阪です。

参加者は歌人ではアララギ派の田中教子さん、東野登美子さん、楠誓英さん、
大辻隆弘さん、黒瀬珂欄さん、小黒世茂さん、米田靖子さん、
近藤かすみさん、廣瀬翔一さん、藪内亮輔さんもお見えになりました。
とっても豪華メンバー。



第1部は斎藤茂吉生誕130年 「茂吉の魅力をさぐる」
と題して、
大辻隆弘さんの「茂吉の字余り・字足らず」について
大阪府立大教授 村田右富美先生の万葉集と茂吉の関わりについての講演がありました。

大辻隆弘さんは茂吉の歌を挙げながら
短歌の定型は血肉のようなものであったけれど、
心にあふれるような感興があると
茂吉は定型にかかわらず、
自在にあふれるように詠ったのではないか、
だがそれさえも茂吉の作戦かもしれない、
という興味深いお話が聞けました。

村田先生は実際に万葉集に詠われている
風景の写真をスライドに映しながら。
大王や后の身分にとらわれない自在な詠いぶり、
万葉の時代の人のいきいきとした情動が
立ち上がってくるようでした。
またそれら万葉集の人々の歌を
茂吉がきちんと読み解いていることも。

第2部はアララギは短歌会所属の
東野登美子さんの歌集『豊かに生きよ』の批評会。
障害児を抱える家族の短歌とその難しさ、
事実とレトリックの狭間で何をつたえてゆくか
ということが議論になったと思います。

事実とレトリックの問題は震災の歌についてもいえるし、
2項対立として考え、葛藤してゆくことに
意義が見いだせるのだと思います。



詳しく書くと全録的になってしまいますので
感想にとどめますが・・・







とても有意義な会でした。
遠くまで行ってよかったなぁと思いました。
みなさまとまたお会いしたいです。