2016
09.19

9月に思うこと・「場」について

Category: 思フコト
コスモス短歌会であらたな同人誌が創刊した。
『COCOON』である。

創刊までの経緯については、編集発行人となった大松達知さんが
書いておられ、三十年つづいた『桟橋』ののち、
コスモス短歌会の有志、そして若手の皆さんが立ち上げた
同人誌であるという。

誌名の由来や、そのほか楽しいお話も満載である。
(詳しくは本誌をお読みください)
年4回発行、事務などの分担も持ち回りとして、負担も分割し、オンラインも活用しての
豊かで力強い出発である。

筆者がこの経緯の中で特に感じ入ったのが、有志、ということ。
結社内の若手に声をかける。すぐに応答がある。集合できる。そして質の高いものを発信できる。
そういう「場」をすぐに発生できる、それは母胎であるコスモスが豊かな土壌であるがゆえだと思う。

「場」というのは案外にそこに含有する人のあれこれを左右するのである。
同人誌は数あれど、「場」の効用について、自らについて、どのくらいの歌人が
意識しているのかと感じることが多くある。

コンセプトや人選をはじめとして、歌の並び、編集、装幀に到るまで、
「場」は総体として立ち上がってくる。
最大限、歌人はその「場」を活用し、出力できているか。
まず参加することに夢中で、「場」はおまかせという、案外無頓着な人もいるのではないか。


結社に居つつ、応答するべき仲間がいない筆者には、
とにかく羨ましくまばゆい船出だ。
『COCOON』2号も楽しみに待ちたいと思う。