2010
10.11

馬場あき子さんの前髪

Category: 歌の会
馬場あき子さんといえば、

いつも思い出す、故河野裕子さんのエッセイがあります。


砂子屋書房刊・現代歌人文庫『河野裕子歌集』に所収されている

「横に走る涙」というエッセイ。

既にご存じの方も多いのではないかと思います。


この中で河野さんは、

馬場あき子さんとの交流に触れて、

馬場さんが現在のように自分の前髪をあげて額を出した

発端のエピソードを書いておられます。


「あのね、私、ある時に、思い切ったんだよ。若さということをね。

前髪をあげたの。思い切って、ひきつめにあげちゃったの。

あの時に、もう思い切ったんだ」



女性が齢を重ねるということ。

そのことを、馬場あき子さんは一言に凝縮しているように、

わたしは感じたのです。

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このエッセイがずっとわたしのココロから離れることはなく、

今回もおそばに行ってお話しさせていただいたときも、

このエッセイを思い出していました。






わたし自身も、もはや若いとはいえない年齢に入ってきました。

髪もそうですが、歌とどのように向き合うか、

いつまでも、若いときのままではいられない。

馬場先生のようになにか「思い切る」ことが必要なのではないか、と

考えてばかりいます。




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