2013
08.05

塔短歌会・東北『733日目~東日本大震災から二年を詠む』を読む。

久々の更新です。なかなか時間がとれなくて、8月になってしまいました・・・
今月もがんばっていきましょう。


さて、塔短歌会・東北のみなさまによって編まれた
『733日目~東日本大震災から二年を詠む』を拝読しました。

これは『99日目』『366日目』に続く、大震災から二年目に当たる
733日目について詠んだ歌のアンソロジーです。

ほぼ同じメンバーが、節目節目にそれぞれが自分の今の心を
率直に詠っています。同じメンバーが、というのが、他にはない定点的な視点で
歌の遷移・非遷移などを観察してゆくことが出来ます。


わたしの拝読した限り、今、生きていることについて
着目したことが多かった。亡くなった人はやや遠ざかり
今は生きている自分がどう、考え、感じているか、そして
惨状に目を奪われがちだった(読む人も詠む人も)ところから、
それぞれが自らの足で歩み出している感を強く持ちました。

歌以上にさらに感じるのが、前号の仲間の歌を対象とした鼎談でありましょう。

小林真代さん、田中濯さん、梶原さい子さんによる鼎談は
衒いなく、率直で、かつ濁りがない。今という時間において
各人がどのように考えているかということが如実に読み手に伝わっていくように思います。

印象的だったのは次の言葉。

梶原さい子さん

「無理して詠うことも苦しいけど、
無理して詠わないことも苦しいってことかな。
これからはますます自分の気持ちで詠うってことになってくると思う。
たとえ繰り返しになっても、いいと思えるまで
見つめていきたいと思います。」


そう、そうなんだなあ。頷くばかりの言葉でした。

震災のことはだいぶ風化が言われていて、
もしかしたら、震災の歌はもうイタくて
受け入れられないのではないか、という危惧(阿っていますけど・・・)は
不要であって、自分の気持ちで詠う、ということが大切なのだと
改めて気づいたことだったのでした。



大切にしたい。永久保存版です。そして、『三年を詠む』をぜひ希望します

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