2013
09.10

熊田千佳慕展へいく。

Category: 壜のなかみ
茨城県立近代美術館で開催されている
熊田千佳慕展http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
を見に行きました。

熊田千佳慕は、日本のプチファーブルと呼ばれて
昆虫の細密画を描いていた人だそうです。

昆虫の脚の繊毛まできっちり描き込む思いは
「うそやごまかしがないように描くのは小さな人たちに見てもらうため」
という言葉がとても心に残りました。

私が作る短歌はけっこう心象風景が多いのだけど
目の前のものを写し取ることでは心も実際も変わらないのではないか、
と歌の作り方について、いろいろ考えることがありました。

とちゅうでは、水戸の駅近くにある弘道館へ。
DCF00074.jpg
弘道館は日本最大の藩校で、
徳川斉昭が建立したとのこと。

わたしは「篤姫」で江守徹さん演じる
斉昭のイメージがあって、とても親しみを持っていたのですけど、
実際に訪問してみたら、震災によるダメージのために改修中でした。

ひどいけがをして包帯をぐるぐる巻かれた瀕死の巨人のように見えました。
おみやげもの屋さんの奥さんは、水戸市内も激しく被害をうけ、
震災当日は周辺の小学校に1800人が避難し、
身を寄せ合って一夜をやり過ごしたとお話してくださいました。
それでも奥さんはいわきから来たという私たちを気遣ってくれた。
とかく、東北が注目されている「被災地」ということ。
茨城とか千葉の被害がまったく話題になっていないのがひどいことと考えました。

そして、同時にわたしたち福島は被災者という立場に奢っていやしないか
ということも考えました。

昨日、オリンピックの開催地が東京に決まり、
あれこれいう人がいる。

だけど、今日、明日、そして一週間くらい先しか
考えられずに生きている被害を受けている人たち(私たち含む)
すごいきらきら明るい希望に見えた。

7年先まで生き延びられるだろうか?
こどもは癌とかにならずに過ごして大人になれるだろうか。
具体的な7年先という未来が突然抽出されてきたわけです。

とにかく、今日というこの日を
家族みんなが、そして地域が、
元気に、安全に過ごすことができることに、感謝したい。
それは自分の努力というよりも、
支援の力が大きいのです。
そしてそんな日を無限に重ねて、
気が付いたら7年経っていたらいいなあ。

その後訪れた千波湖は静かにみどりいろをして揺れていました
DCF00075.jpg






トラックバックURL
http://seabottle.blog103.fc2.com/tb.php/128-2047fc14
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top