2013
12.02

「新鋭短歌シリーズ」出版記念会へ行く。

Category: 歌の会
11月30日、『新鋭短歌シリーズ』の出版記念会へ行きました。

若い作家さんたちが、「新鋭短歌」の名の下に、
加藤治郎さん、東直子さんの監修をうけて、歌集を刊行する。
今年はその話題が非常に大きかったように思います。

会は盛会で、二百人弱が集まり、
「新鋭短歌」のメンバーはもとより、
これからの短歌の行方を示す充実の内容でした。

第1部では、加藤さん・東さん、光森裕樹さんが登壇されて、
第一歌集の過去・現在・未来について言及されました。
印象的であったのは、加藤さん・東さんは
歌壇の暗黙の「掟」に抵触しないような形で
従来の歌集出版の文脈の延長線上で、
新しい歌集出版形態を模索していることや、

光森さんはベンチャー的なファクターの重要性や
有形無形のコスパについて非常に関心を傾けて
作歌活動をしておられるということでした。

ひとつ気になったのは、この「新鋭短歌」シリーズが
自費出版ではなく、企画出版で、
部数設定数や印税も入るなどということは
噂に聞いていましたが、
著者出資分は具体的には幾らかかったのか不明だったことでした。

「歌集出版には100~150万円かかる」という一般論はあったのですが、
「新鋭短歌」の内情はは改めていっさい触れないで一貫しました。

お祝いの会でお金の話をするのも。ということなのでしょうか。
著者たちにこっそり聞けばよかったのか、
それともその後の懇親会ではそういう話も出たのかしら。

いやいや、その「お金の話をするのも、何ですから」という雰囲気こそ
歌の世界の掟であるのですから、出てきようがないとも考えました。
文学的な魂とは反対のところにある、
利潤とかの話はいまだ禁忌に近いですね。

ですが、若い人(に限ったことではないですが)には金銭的な情報もとても重要で、
たとえば、50万なら出せるけど、100万では手が出ない、など。
少し無理をする、程度できちんとした良質な歌集か出せるなら、
踏み出せるけど・・という人も多いのでは。
やはり具体的な経費呈示がなかったのがとても残念に思うのでした。


第2期は公募制とのことで、とても楽しみですが
やっぱり金額が分からないとちょっと・・

→☆12/4 追記☆
出版条件が書肆侃侃房さんのサイトに掲載されたようです。
http://www.shintanka.com/shin-ei/apply/

条件開示は、出版社としては手の内を明かすようなことになるけれど
侃侃房さんのご決断には拍手を送りたい。
条件提示を受けて、具体的に考えてゆく方もおられると思います。



いろいろ考える会となりました。
とても勉強になりました。
参加者が大勢でご挨拶できないまま失礼してきてしまいましたが、
またの機会を待ちつつ。












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