2010
12.06

ゼロ年代、という言葉

Category: 壜のなかみ
いわゆる「ゼロ年代」といわれている時間の限り。
ゼロ年代って、ここ数年とてもよく使われていますが、
そもそも「ゼロ年代」ってはじめに使った人や場所はどこなのでしょうか。

2004年から2005年ごろ、新聞誌上で使われたのをきっかけに、
徐々に浸透しだし、
2008年に刊行された宇野常寛氏の『ゼロ年代の想像力』で
一気にメジャーな言葉となったようです。


Meeting with Grad Students in Second Life




それにしても安易だなぁと思うのはその使われ方。
いいなぁと思うとすぐ使い回すことが多いような気がします。


短歌でも引用された歌は、
その後もいろいろな総合誌で目にすることが多い。

多くの人が引いている歌だから、
安心であるということなのでしょうか。
引用した人の中で本当にその人の歌集なり作品集なりを
何人が全て読んだのでしょう。


『ゼロ年代の想像力』にしても、
「ゼロ年代」と口にした人の何人が読んだのでしょう。


言葉一つ一つにプライドをもって
使うようにしたいと改めて感じます。

来年からは「イチゼロ年代」が始まるそうです。
こちらは青土社「ユリイカ」2010/9月号特集からかな・・
どうして「2010年代」とフツーに言えないのか。

10年ごとに区切る区切り方も、もはや時代に合っていないと感じます。
2010/12/31と2011/01/01はたった1日。
そこに大きな境界など存在しないのです。
今日が明日になるだけのこと。


非常に短いスパンで動いている現在にあって、
すでに10年ずつで区切るのは冗長です。


すべての言葉は借り物であるといったのはクリステヴァでしたが、
例えそうであったとしても、
いま、目の前にある言葉について、
立ち止まって検証していくことこそ
「言葉使い」のわたしたちに必要なことでありましょう。







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