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2018
11.01

10月に思うこと・名を冠した誌について

Category: 思フコト
佐佐木信綱研究会が刊行している、
『佐佐木信綱研究』が第10号を迎えた。


(※画像は第9號のものです)


平成25年に創刊して以来、年2回刊行のペースで
5年が経ったことになる。
今年は佐佐木信綱の興した結社「心の花」120周年にもあたる。
佐佐木信綱の歌業と生とを、克明に検証し、積み重ねていく
実直で充実した研究誌で、会員それぞれの緻密な検証の視点が光る。

第10号の今号の特集は「信綱の死とその時代」。
歌人その人が、生を送ったその時代の雰囲気や出来事は、
なかなか並列して想起することか難しいのだが、
この研究によって、信綱が生きていた時代のありようが明確に見えてくる。
今後は年一回の刊行とし、引き続き研究を続けていくという。


そして、9月末、俳人・金子兜太の名を冠した誌が刊行された。


今年2月20日に亡くなった金子兜太氏の名を冠した誌である。
年2回刊行、編集主幹は黒田杏子氏。
文芸総合誌として、幅広く兜太の唱えた「存在者」の志を継承して刊行していくという。

研究誌ではないが、意志を継ぐという誌、
創刊号は金子兜太へのオマージュに充ちた内容だが
号を重ねるごとにその道筋も定まっていくのだろう。

特定の歌人・俳人の名を冠する誌は、
その人への敬意にあふれた、次世代の人々による
さらなる一歩の道筋だろうと思う。
次世代の新たな視点によって、新しく歌人・俳人の魅力が拓かれることを願う。


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