2010
10.01

及川俊哉詩集「ハワイアン弁財天」

及川俊哉詩集「ハワイアン弁財天」(思潮社)

繝悶Ο繧ー繧医≧+004_convert_20101001155101




なんという圧倒的な力。





昨今の誌世界は、異ジャンルにいる私からみると、

非常に内省的な言葉ばかりで綴られて、

よく分からない、というのが正直な感想でした。





しかし、この「ハワイアン弁財天」は

そうした賢しらから一切を離れて、

まっすぐにかつ力のある喩で

読者を圧倒していくようです。


「ハワイアン弁財天」(部分)




いま世界にはハワイが足りないの

インドが足りないときも

ロシアが足りないときもあったわ

ローマが必要なときも、フランス不足の時期もあった

でも今はハワイが決定的に不足しているのよ

虹の光が弁財天の声に共振して揺れる

蜜が麺麭の生地にしみるように

その意味は僕の心にしみひろがり

心を甘く満たしていく

そうか、ハワイが足りなかったんだ

ハワイを配りに行こう

世界にハワイを!







ここでの「ハワイ」が何を意味しているか。

「ハワイ」という語句に付加される記号を

効果的に使って、詩は展開されてゆきます。



詩人・及川俊哉氏は

石川啄木を生んだ岩手県出身ながら、

現在は福島県に在住し、




同じく詩人和合亮一氏から引き継いだ
誌誌「ウルトラ」の編集長として

誌世界に於いて逞しく飛躍せんとする若手詩人です。





彼の清新かつ圧倒的な力のある誌世界を

今後も注目したいと思います。
トラックバックURL
http://seabottle.blog103.fc2.com/tb.php/5-bad5b55e
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top