2011
09.12

青山茂根さんの句集『BABYLON』



俳人、青山茂根さんの、初めての個人句集

『BABYLON』が刊行されました。

青山さんは新撰21などでお作品を拝読していましたが、

アンソロジーの断片ではなく、こうしてまとまった句集として

拝読できることを待っていらっしゃった方は多かったのではないかと思います。

わたしもそのひとり。

まさに満を持して、の句集といえましょう。



一読、青山さん独特の言語世界に引き込まれます。

現代俳句とは、こうなのだ、というものをあらためて見せつけられる気がします。

日常の些細な事象に、異世界を見いだします。



流氷は嘶きをもて迎ふべし

触れあはむとせり観覧車と虹と

あしゆびをすふがごとくにぶだうかな

鍵失ひて空蝉へ帰れざる

白昼のヨットを撫でる掌よ




青山さんのこうした秀逸な句を読むと、

短歌の私たちはなにをやっているんだぁと改めて考えさせられます。

表現について、視点について、

もっと短歌は様々に挑戦していくべきなのではないか、と。



短歌の世界の私たちに焦燥感さえ感じさせる、

もっとも俳句の前線に存在する句集ではないか、と感じました。








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