2011
10.26

『蟬声』を読んでいます




河野裕子さんの遺歌集となった『蟬声』

なにかと話題の歌集です。



河野裕子さんが亡くなられてから

ご家族や河野さんを取り巻く周囲についての関連本・ムック類が

ずいぶん刊行されました。



河野さんを知らない方々にとって、

それらの書籍はドキュメントとして


河野さんご家族のかたちを知る上で

非常によい手かがりとなったと思いますが、

肝心の河野さん自身の

歌業については、明かされないままになってしまっているように感じます。



歌をやっている者として

なにか解き明かす事ができたらなぁ


と今読んでいます。

(ムックも併せてですけれど)



今気になっていたのは、集中の茗荷の歌。



死がそこに待つているならもう少し茗荷の花を食べてよかつた



と言う歌。これは河野さんの『はやりを』の中で

鬱がちの家系の尖に咲きゆるび茗荷のはなのごときわれかも

という歌がありますが、それと同じ茗荷の花がモティフになっています。


茗荷の花はお釈迦様の弟子が食べ過ぎて物忘れがひどくなったとか、

いろいろすこしダークな言い伝えのある花。

なぜ、河野さんは死の間際の歌に

茗荷の花の歌を詠んだのか。



こういうことをもうちょっと詳しく調べて見たいと思うのです。


いずれしっかりとした文章にできたらと思っています。








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