2017
03.21

「歌壇」4月号特集・短歌甲子園の歌人たちに

Category: My works
ただいま発売中の
「歌壇」4月号の特集「短歌甲子園の歌人たち」に、審査員として短歌甲子園の魅力について
文章を掲載いただいています。



盛岡の短歌甲子園の審査員として関わってまだ日の浅い自分なのですが、
高校生の皆さんの熱闘のもようは毎年とても心熱く、胸が大きく揺すぶられます。
短歌をつくることの原点を見るような気がしています。
そんな気持ちを「短歌甲子園の魅力」という項で書かせて頂いています。

総論は心の花の田中拓也さん。長年、盛岡・短歌甲子園に携わられているご経験から
俯瞰的、広汎な視点をもって見渡しておられます。
これを読めば、現状が一度で把握できます。

また、小島ゆかりさん、伊藤一彦さん、笹公人さんら審査員陣、
引率者として桜川冴子さんらが寄稿されており、
OB・OGの歌人の皆さんたちによる競詠など、
宮崎・盛岡の両短歌甲子園での雰囲気がとてもよく伝わってくる特集となっています。

ぜひお読み下さい


2017
03.18

3月に思うこと・授受関係という他者

Category: 思フコト
書肆侃々房の「新鋭短歌シリーズ」も第3期に入っており、
このたび、加藤治郎氏監修・鈴木美紀子さんの歌集『風のアンダースタディ』が刊行された。

一読してみて、鈴木さんの歌の特徴として、
授受の関係の濃く浮きあがってくる場合の多いことに気が付く。


きみはまたわたしの角を折り曲げるそこまで読んだ物語として
                              「小さな螺子」

見えなくてもそばにいるよと囁かれプロンプターの言いなりになる
                              「私小説なら」

わたくしをおぼえていたいひとがいてうすむらさきの付箋を選ぶ
                            「打ち明けるゆび」

ほんとうはあなたは無呼吸症候群おしえないまま隣でねむる
                             「無呼吸症候群」

一首目、きみがわたしにやること、読みかけのページのように「折り曲げる」。
「わたし」は受動である。二首目も囁かれて「言いなりになる」主体の描写がある。
三首目、「おぼえていたいひと」の存在があり、主体自身は「おぼえていたい」のかは不明である。
四首目、非常に近しい他者の病気と思われる症状を「おしえない」という主体。

挙げた歌のほかにも、他者との関係のなかから
自らの位置を描写した歌がかなり多い。

それは相聞歌とひとことで括ってしまうのではなくて、
この主体の自らを照射させる手法にあるのだろう。
主体は、相手に働きかけることは少なく、
専ら他者の関係の中にある主体自身を描写していく。

短歌のデフォルトは、主体自身を描くことではじまっていくが、
他者からのの無数の関係性を描写していくことで、主体を際だたせていく、
そんな「授受」の表現から生まれる主体の存在もあるのだと気付かされる。



2017
03.02

角川「短歌」3月号に

Category: My works
角川「短歌」3月号・特集「青春と短歌」に



「みひらく」7首を掲載頂いています。

今号の特集は「青春と短歌」。
「青春」とは漠然としていますし、ひとりずつその思いも時期も異なるので、
寄稿された歌人のお考えがとても興味深かったです。
20代の歌人3人の方たちが語りあう座談会は必読です。
ぜひお読み下さい

2017
02.22

NHK短歌3月号・現代うたのアンソロジー「船」に

Category: My works
20日に発売されたNHK短歌3月号
現代うたのアンソロジー「船」を担当させていただきました。
先月の「文房具」にひきつづき、戦後の短歌から歌を集めてみました。



3月号は、数々の連載の「卒業」号でもあります。
新年度に向けて、筆者交代の季節、
楽しみにしていた連載が終わるのは何ともさびしいことです。

個人的には錦見映理子さんの「えりこ日記」が大好きだったので、
とてもそれがさびしいです。
一冊としてならないかしら・・・と思うところです。

ぜひお読みになって下さい



2017
02.22

松村正直さんの評論集「樺太を訪れた歌人たち」「短歌往来」2月号書評

Category: My works
「短歌往来」2月号に、
松村正直さんの評論集「樺太を訪れた歌人たち」の書評を書かせて頂きました。




戦前まで日本の領土であった樺太という土地。
樺太という地を北への憧れをもって
訪問した歌人、在住した歌人、
今では考えられないような親密さで、
さまざまな歌人が樺太と関わっています。

松村さんはその足跡を丁寧に検証しつつ、
やがて自ら樺太へ。
そこには、往時を偲ばせる建造物がそのまま残されていました。

近くて遠い樺太について、深く知り得ることができ、
また土地ということについて改めて考える書評を書かせていただく機会になりました。

ぜひ、「樺太を訪れた歌人たち」、お読み下さい。





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